血尿(尿潜血陽性)
目で見てわかる血尿が出た場合
★血尿とは、尿の中に血が混じった状態のことですが、その原因は様々で、必ずしも病気が潜んでいるとは限りません。
健康な方でも、激しい運動や仕事の後に血尿が見られることもあります。
病気が原因で血尿が出る場合、泌尿器に関するものと内科系の病気が考えられますが、
一度の検査では原因がはっきりしない場合もありますので、さらに検査する必要があります。
健康な方でも、激しい運動や仕事の後に血尿が見られることもあります。
病気が原因で血尿が出る場合、泌尿器に関するものと内科系の病気が考えられますが、
一度の検査では原因がはっきりしない場合もありますので、さらに検査する必要があります。
Medical checkup健康診断で尿潜血陽性が出た場合
「尿潜血陽性」と指摘された場合、尿潜血検査で使用する試験紙に、ほかの成分が反応してしまい、陽性となっていることがあります。
その場合、さらに顕微鏡で調べる「尿沈渣」という検査では、血尿ではないと診断されることがあります。
しかし、尿路の炎症や腎臓の異常などが原因の場合もありますので、定期の健康診断やがん検診などで「尿潜血陽性」と指摘された場合は、再検査が必要です。
Test血尿が出た場合の検査
血尿の原因を探るには、詳細な尿検査のほか、顕微鏡でがん細胞を調べる「尿細胞診」や腹部超音波、腹部レントゲンなどの検査を行います。
高血圧や糖尿病などの病気を持っている場合にも血尿が出ることがありますので、一度の検査で原因がはっきりしない時は、期間をあけて再検査をしたり、別の検査をしたりします。
About bladder cancer膀胱がんについて
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膀胱がん(尿路上皮がん)
尿の通り道である尿路は、尿路上皮という層で覆われていて尿路上皮から発生するがんを尿路上皮がんといいます。
とりわけ膀胱にがんが発生した場合、膀胱がんと診断されます。
早期でも血尿がみられることがあり、検診などで尿潜血陽性を指摘された場合、必ず膀胱がんかどうかの診断が必要になります。
一般尿検査で血尿がみられた場合、超音波エコー、尿細胞診(尿の顕微鏡検査でがん細胞が存在するか判定する)、膀胱鏡検査などを行います。 -
膀胱がんの原因
膀胱がんの原因として真っ先に挙げられるのが喫煙です。
タバコに含まれる発がん物質が尿の中に排泄され、その発がん物質が慢性的に膀胱粘膜にさらされることにより、膀胱がんの発生リスクが高くなることがわかっています。
統計では、非喫煙者に比べ喫煙者は約2~3倍の発がんリスクがあるとされています。
また、男性のほうが女性より3~4倍発生しやすいことも特徴です。 -
膀胱がんの治療
まず、膀胱鏡を使用した手術により膀胱がんを切除します。
切除したがんを詳しく調べ、必要であれば膀胱に抗がん剤を注入したり、全身に点滴で抗がん剤を注射する治療を追加する場合があります。
膀胱がんは非常に再発しやすいので、手術後も必ず定期的に膀胱鏡や尿細胞診の検査を実施する必要があります。
なるべく早めに受診ください
肉眼的血尿(尿の見た目が赤い、赤黒いなど)で無症状の場合、尿路のがんの可能性が高くなります。
また、喫煙歴がある方も膀胱がんのリスクが高まるほか、膀胱炎を繰り返す方なども、実は膀胱がんが基礎にある可能性があります。
症状がないから、一時的ですぐに血尿がおさまるから、と楽観視せず、なるべく早めに泌尿器科を受診することをお勧めします。
また、喫煙歴がある方も膀胱がんのリスクが高まるほか、膀胱炎を繰り返す方なども、実は膀胱がんが基礎にある可能性があります。
症状がないから、一時的ですぐに血尿がおさまるから、と楽観視せず、なるべく早めに泌尿器科を受診することをお勧めします。