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立腺がん

With prostate cancer

前立腺は男性特有の臓器で、男性におけるがんの中でも前立腺がんは1位となっています。
男性の中でも、50歳を超えると急激に発症リスクが高くなることがわかってきました。
そのため、年に1度のPSA検査が推奨されるようになり、最近では早期の段階で発見されています。
早期のうちにきちんと治療を行えば、完治する可能性が高いがんであることもわかってきましたので、
定期のPSA検査をして診断をすることが大切です。

前立腺がんの症状

Prostate cancer symptoms

前立腺がんの症状は、早期の段階だと自覚症状がほとんどありません。

定期検査をしていれば問題ないのですが、症状が進行すると尿が出にくくなったり、排尿の時に痛みを伴う場合があります。

さらに症状が進行すると、がんが骨に転移することもありますので、やはり検査での早期発見が非常に重要です。

前立腺がんの検査

Prostate cancer test

前立腺がんの検査方法は、PSA、MRI、CT、PET、直腸診など、様々なものがあるのですが、確定な診断をするためには、前立腺針生検という検査が必須です。

前立腺針生検の検査では、まず、肛門から直径2cmほどの場所に超音波エコーを挿入します。

そして、エコーをみながら前立腺に針を刺して組織を採取する検査方法で、採取した組織を顕微鏡で調べてがんを特定します。

当院でこの検査をする場合、準備時間を含めて15分で行うことができます。

Treatment of prostate cancer

前立腺がんの治療については、以下の方法があります
  • 経過観察
    経過観察
  • ホルモン治療
    ホルモン治療
  • 放射線治療
    放射線治療
  • 抗がん剤治療
    抗がん剤治療
  • 手術
    手術
実際に治療を行うにあたって、年齢やがんのステージによって治療法の選択肢を提示し、
その中から患者さん本人に選択してもらいます。

Prostate cancer surgery

前立腺がんの手術には以下の方法がありますが、その中でも現在は①と②が主流です
  • ロボット支援前立腺全摘除術
  • 腹腔鏡下前立腺全摘除術
  • 開腹前立腺全摘除術
①と②による内視鏡手術では、気腹(体内に炭酸ガスを持続注入し手術スペースを膨らませる)するため、
③の開腹手術よりも視野がよく、出血も格段に少なくなります。

また、もともと前立腺は骨盤の最奥に位置する臓器であるため、開腹しても肉眼では見にくいのですが、内視鏡では非常に鮮明に見ることが可能です。

手術時間も基本的には開腹手術よりも短く、患者さんの体への負担も少なく、術後の回復も早くなります。

さらに、前立腺の輪郭を拡大像で見ながら切除できるため、取り残しのリスクが少なく、
術後の勃起機能温存のための神経温存についても、内視鏡手術の方が優れていると言えます。

実際に前立腺がんと診断された場合、治療の選択肢についてじっくり説明します。

その上で、放射線治療や手術を希望された場合、当院と連携している総合病院をご紹介します。

また、手術する病院の指定や希望がある場合にも、当院で診療情報を作成し、ご紹介いたします。
地域医療機関との連携・ご紹介